他のハチの巣を乗っ取るハチ
チャイロスズメバチは、他のハチの巣を乗っ取りをする習性があります。
チャイロスズメバチももちろん巣を作ることができますが手間をはぶくためにときどき別のスズメバチの巣を乗っ取りをすることがあります。
あまり見かけないハチですが、スズメバチの巣を駆除した時に実はスズメバチではなく茶色スズメバチが巣の中にいたということもあります。
チャイロスズメバチの女王バチは、モンスズメバチやキイロスズメバチ。または、コガタスズメバチの働きバチがまだ少なく若い巣に侵入して女王バチを殺して、その巣の女王になりすまし巣ごと乗っ取ってしまう習性があります。
チャイロスズメバチは特に強いハチというわけでもありませんが、別のスズメハチの巣に少しずつ近づいたりして数日かけて接近し巣に侵入していきます。
警戒さ攻撃されたり多少の攻撃にもじっと耐えながら近付いて行き、いつの間にか目的の巣のにおいを体に付けとけ込んでしまうのです。
目的の巣に侵入に成功したチャイロスズメバチは、隙をついてその巣の女王バチを殺します。自らの女王が殺されたことに気がつかない働きバチは、元の女王バチのにおいがたっぷり付いたチャイロスズメバチを自分たちの女王と思い込みます。
巣の中では元からいた種の働きバチと新しく生まれたチャイロスズメバチの働きバチとの共同生活が始まるのですが乗っ取り後、2ヶ月ほどでチャイロスズメバチだけになり巣の乗っ取りが完全に完了します。
あまりにも信じがたいことですが自然の生き物は時には考えもつかないことをしてしまう女と感心するならないでしょうか。